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身体障害者へのジェラシー [私見]

私は障害者(発達障害者)です。
しかし、健常者に対しては特にジェラシーは抱いていません。

障害者が健常者より劣った存在だとは思っていないし、
弱者の気持ちが分からない人間にはなりたくないからです。

ただ、「身体障害者」に対してはジェラシーを抱いています。
今回は、その事について書いていこうと思います。


1. 身体障害者へのジェラシーポイント

まず、身体障害とそれ以外の障害では知名度が大違いです。

街中でも、点字や点字ブロックがあったり、
身体障害者用の駐車場やトイレがあったりと、
だいぶ一般社会に浸透している感じがあります。

(なお身体障害者用のトイレは、現在は「多目的トイレ」などと
 呼ばれるようになって、対象者が拡大しているようです)

そして、理解の得やすさも大違いです。

車椅子などの道具を使っていれば見かけで理解してもらえますし、
そういうものがなく見かけで分からない(内部障害など)場合でも、
身体的なものならば、説明すれば大体理解は得られるでしょう。

一方それ以外の障害は、知名度の低さも災いして、
理解を得る事が難しい傾向にあります。
「甘えだ」とか「努力が足りない」とか思われるケースもあります。

さらに、社会の仕組みにも身体障害者を優遇するものがあります。

例えば、障害者の就職支援として、
「会社は雇う人の2%以上を障害者にしなければならない」
という決まりがある(この割合を法定雇用率という)のですが、
この決まりが出来た当初は、対象が身体障害者のみだったのです。

具体的には、1960年に身体障害者のみを対象として始まり、
1987年に知的障害者が対象に加わって、
2006年にようやくそれ以外の障害者も対象になりました。

これは過去の話ですが、この扱いの差はひどいと思います。


2. 身体とそれ以外の「差」

「職業に貴賤はない」と言いますが、私は
「障害の種類にも貴賤はない」という事を言いたいです。

医師国家試験の過去問でも、
障害者への対応に関する正しい文を選ぶ問題で、
「間違い」の選択肢として「身体障害者は精神障害者より
優先して対応すべき」というものがありました。

なのにこの差は一体何なんでしょうか。
近年は身体障害以外の障害も多少知られてきて、
その差は縮まりつつはありますが、はっきり言ってまだまだです。

この差は完全に無くさなければならない、私はそう思います。


では、今回はこれで終わりとさせていただきます。
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