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4障害の比較 [情報(全般)]

身体障害、精神障害、発達障害、知的障害…

今回は、障害の事を語る上では基本となるこの4つの大分類について、
様々な面で比較したいと思います。
(この4つの基礎的な事については、以前の記事をご覧ください)

以前に書いた内容も多いですが、大事なところなので、
「まとめ」として再確認のつもりでご覧ください。


4障害比較表

1. 4障害の関係

「体」「心」が対であるように、
「身体障害」「精神障害」は対となっています。

そして、精神障害は広義には発達障害を含み、
発達障害は広義には知的障害を含みます。

事実、障害者手帳などでは、発達障害は精神障害の一部として扱われています。

なおここからは「狭義」の意味で、4種類の障害を
それぞれ別々のものとして扱っていきますので、ご了承ください。


2. 発症のタイミングと治るか否か

まず身体障害は、先天的、後天的どちらも十分有り得ます。
先天的な例としては、「生まれつき目が見えない」などですね。

また、大体の場合は治りません。
例えば「脳の損傷によって車椅子生活を余儀なくされた人が、
時が経てば普通に歩けるようになる」というのは考えにくいですよね。

ただ、ものによってはリハビリテーションや手術などで治る可能性もあり、
今後、医療技術の進歩によって治せるものは増えてくるとは思います。


そして精神障害は、主に後天的であり、主に治ります。
例えば「生まれつきうつ病」「一生うつ病」というのは考えにくいですよね。

したがって、他種の障害と比べて「一般的な病気」に近いといえ、
その為「精神疾患」「精神病」といった呼称もあります。


最後に発達障害・知的障害は、ほぼ先天的であり、ほぼ治りません。
基本的には、生まれてから死ぬまで、一生障害と付き合っていく事となります。

「小さい頃にかかる」とか「子供の障害」とかいった扱いをされる事もありますが、
小さい頃に「発覚」するというだけで、
生まれた後に何らかの外的要因でかかる訳ではありませんし、
成長に伴って「緩和」され目立ちにくくなる事はあり得ますが、
「完治」するという事はほぼあり得ません。


3. 対応する障害者手帳

自身の障害を証明する為の「障害者手帳」には3種類あり、
身体障害に対しては「身体障害者手帳」
精神障害・発達障害に対しては「精神障害者保健福祉手帳」
知的障害に対しては「療育手帳」があります。
(障害者手帳の詳しい事については以前の記事へ)

身体障害者・知的障害者は多くの人が手帳を取得していますが、
精神/発達障害者はあまり取得している人がいません。
(両方を合わせての事なので、発達障害者の方は
 比較的取得しているかもしれませんが…)

これは、前項で書いた「主に後天的であり、主に治る」
「一般的な病気に近い」という精神障害の性質が
理由だと考えられます。


4. 人数と年齢

それぞれの人数は「身体 > 精神/発達 >>> 知的」となっています。
ただし前項で書いたように「精神/発達障害者はあまり手帳を取得していない」為、
手帳の発行数は「身体 >>> 知的 > 精神/発達」となっています。

そして、身体障害者は「高齢者」に多く、
そうでない人(65歳未満)の2倍以上います。

身体障害は「主に不治」であり、
しかも発達・知的障害とは違って「後天的」なものも多い為、
年齢が高くなれば必然的にその割合も高くなっていくわけです。

また、「老衰」が多くの身体障害の引き金となる事も理由と考えられます。
例えば「耳が聞こえにくくなる(=聴覚障害)などですね。

一方その他の障害は、「先天/後天」「治る/治らない」の組み合わせ的に
「年齢による割合の差」はあまり出ず、「老衰」が引き金となるものも少ない
(発達・知的障害ではまずあり得ない)ので、そこまで高齢者は多くありません。

そういった事から、高齢者の割合は
「身体 >>> 精神/発達 > 知的」となっています。


では、今回はこれで終わりとさせていただきます。
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