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ストレスと障害 [情報(精神)]

人は誰しも様々なストレスを抱えていますが、
この「ストレス」は、時に「ストレス障害」と呼ばれる
精神障害を引き起こします。

そこで今回は、「ストレスと障害」について書いていきます。


1. 恐るべき存在・トラウマ

強いストレスを受けると、それは時に「トラウマ」となります。

トラウマは「心的外傷」とも呼ばれますが、
物理的な「傷」がそれを負った時だけでなくその後も痛み続けるように、
そのストレスを受けた時だけでなくその後も苦しみ続ける
まさに「心の傷」ともいえる存在です。

この「トラウマ」も、「うつ」「フェチ」と同様に
日常会話などで軽い意味で使われ、軽く見られていますが、
他の2つと同じく、実際はもっと重いものです。

トラウマの原因となる体験を「トラウマ体験」といい、
トラウマを負った人は、その体験やそれにまつわる事を
極端に恐れる場合があります。

「トラウマを負い、その後も苦しみ続ける」というのが、
ストレスを原因とする障害「ストレス障害」の1つのパターンです。

なおトラウマの語源は「傷」を意味する古代ギリシャ語です。
一般的には「心的外傷」の意味で使われますが、
語源通り「物理的な傷」に対して使われる事もあります。


2. トラウマのストレス障害 ~ASDとPTSD~

トラウマを原因とするストレス障害には、
「急性ストレス障害(ASD)」
「心的外傷後ストレス障害(PTSD)」があります。

PTSDは比較的名が知られていますが、
ASDは知らない人も多いのではないでしょうか。

この2つの違いは症状の「持続期間」であり、
1ヶ月以内ならASD、それ以上ならPTSDとなります。

これらの障害の代表的な症状として、トラウマ体験が
突如鮮明に思い出される「フラッシュバック」があります。
寝ている間に「悪夢」として現れる場合もあります。

その他にも、トラウマ体験にまつわる事に対する回避行動や
不安、不眠などの症状があり、うつを併発する場合も多いです。
(うつについては以前に書いた記事をご覧ください(→1,2,3))


3. もう1つのストレス障害 ~適応障害~

さて、ストレス障害には、トラウマを原因とする先述の2つ以外にも
もう1つあります。

それが「適応障害」という障害です。

その名前からはどんな障害なのか分かりにくいですが、
自らが身を置く社会的環境に「適応」できずに生じた
「ストレス」を原因とした障害です。

こちらの原因はトラウマではなく「継続的なストレス」であり、
その原因が解消されれば治るのが特徴です。


では、今回はこれで終わりとさせていただきます。
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