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障害者の割合 [情報(全般)]

今回は、我が国日本における「障害者の割合」についてです。

私は「障害者の割合は増えてきている」という話を
目にしたような覚えがあるのですが、実際のところはどうなのか…

という訳で、調べて見つけた以下のデータを基に、
「障害者の割合」についてまとめてみました。


出典(引用ではなく参考)
・昭和55年国勢調査 ~ 平成22年国勢調査 人口推計 (総務省統計局)
・平成25年版 障害者白書 第1編 第1章 障害者の状況(内閣府)ページ


なお「障害者白書」は、内閣府が1996年から毎年作成している
障害者に関する報告書で、こちらから見られます。


1. 障害者の割合とその推移

まず、日本における障害者の人数は、
2005~2011年の調査では「約741.1万人」です。

そして、その頃の日本の総人口は、
2005年と2010年の調査の平均で「約1億2791万人」です。

よって、日本における障害者の割合は「約5.8%」となります。

約17人に1人、意外と多いですね…


また、1980~2010年の総人口と
各種障害者(身体 / 知的 / 精神・発達)の人数の推移は
このようになっています。

日本の総人口と各種障害者数の推移

障害者の人数は増えていっていますが、
同時に総人口も増えていっているので、これでは
「障害者の割合」が増えているかどうかは分かりにくいです。

そこで、上のデータから割合を求めて
折れ線グラフにしたものが次の図です。

日本の総人口に占める障害者の割合

右肩上がりになっています。

つまり、「障害者の割合は増えてきている」という話は
事実だった、という事です。


2. 各種障害者の割合と実状

そしてこのデータからもう1つ分かるのが、障害者の割合が
「身体 > 精神・発達 >>> 知的」であるという事です。

知的障害者だけこんなに少ないとは意外ですね…


しかしそうであるにも関わらず、国の対応の順番は
「身体 → 知的 → 精神・発達」でした。

「このデータがそれぞれ何年からあるか」という事から分かる通り、
それぞれの調査を始めた時期もこの順番ですし、
法定雇用率の対象になった(詳細はこちらの記事にて)のも
この順番でした。

おかしくないですか?

人数が少なければ冷遇してよいという訳ではありませんが、
順番に対応するのであれば「人数が多いもの」
優先すべきなのではないかと私は思います。


では、今回はこれで終わりとさせていただきます。
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