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「障がい」という表記について [私見]

近年、「障害」「障がい」と書かれる事が増えてきています。
これは「害」の字が持つ悪いイメージを理由としたものです。

しかし私個人としては、「障がい」という表記には反対です。
今回は、その理由などを書いていこうと思います。


1. 筆者の意見とその理由

そもそも「障がい」と書くべきだとする動きは
当事者から起こっているものであり、
私もその当事者の一人ではあるのですが、私は反対です。

その理由は、簡潔に言えば「子供っぽいから」です。

「害」という字はさほど難しい字ではないにも関わらず、
それをひらがなで書くという事は、少なくとも私にとっては
まだ漢字をあまり知らない「小さな子供」をイメージさせます。

私も子供の頃、自分の名前を書く際に、
難しい字だけひらがなで書いていた時期がありました。

そして、この「子供っぽい」というイメージは
障害者にとっては悪い方向に作用すると考えています。

小さな子供は、まだ「できない事」が多いですよね。
それが、障害者の「できない」「使えない」というイメージを
増長させてしまうのではないかと私は思うのです。

実際障害者はできない事が多い傾向にある事は確かですが、
悪いイメージばかりが先行するのはよくないと思います。
よって、私は「障がい」という表記には反対です。


2. もう一つの漢字

私は反対ですが、「害」の字には悪いイメージがある、という意見も
もっともだとは思います。

しかしひらがなにしなくとも、「障害」「害」には違う漢字があるのです。

それが「障碍」です。
この普段使わない「碍」の字であれば、悪いイメージもなく、
ひらがなのように子供っぽいイメージもありません。

この「障碍」という表記は、「昔の書き方」みたいなものです。
以前は「障碍」という表記もあったのですが、
1945年に定められた当用漢字に「碍」の字が含まれておらず、
「障碍」「障害」に書き換えて統一する事となったのです。

そのような経緯があって、現在「障碍」という表記はあまり使われませんが、
もし「障害」から変えるのであれば、私は「障碍」がよいと思います。

なお、一応「障礙」という表記もあります。
「碍」はこの「礙」を簡略化した字(簡体字)です。


では、今回はこれで終わりとさせていただきます。
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