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ネット上の発達障害関連の書き込みに意見してみる [私見]

インターネット上では、障害に関する書き込みを見かける事があります。

今回は、私が見かけて「ちょっと違うんじゃない?」と思った
「発達障害に関する書き込み」に対して、意見してみたいと思います。

(以下で挙げている文章は、書き込みそのままではありません。
 簡約などの改変を行ったものなので、ご了承ください。)


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CASE 1
天才的な絵の才能を持った自閉症の女の子に対し、
「こんな才能があるのに自閉症なんて可哀想」
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因果関係が逆転しています。
以前の記事で書いたように、「才能があるのに自閉症」ではなく
「自閉症だから才能がある」のです。


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CASE 2
「発達障害は精神障害ではない」
「発達障害の手帳は精神障害のものだが、それは制度上の話で、医学上とは違う」
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以前の記事で書いたように、「発達障害は精神障害ではない」というのは
狭義では正しいともいえますが、広義では誤りです。

そして、「医学上では違う」との事ですが、
医学的にも、世界保健機関(WHO)が公表している疾病の分類「ICD」
精神障害にあたる範囲(第5章:精神と行動の障害)に
発達障害は含まれていますし、
アメリカ精神医学会が出版している精神障害の診断基準「DSM」にも
発達障害は含まれています。


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CASE 3
「発達障害は病気ではなく個性だ」
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発達障害を個性と捉える事は、私はどうかと思います。

発達障害の本でも個性だと書かれているのを見た事があり、
実際(広汎性)発達障害の症状には「強すぎる個性」という側面もあるのですが、
だとしても社会とはズレがあって生きづらいわけなので、
あたかも問題がなさそうな「個性」という語を使うのは
私としては違和感があります。

「障害」という語に抵抗のある人にとっては良いのかもしれませんが、
同時に「じゃあ問題はないんだな」という誤解を生みかねないので、
私は発達障害そのものを個性と捉える事については反対です。


では、今回はこれで終わりとさせていただきます。
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